キャットフードのいろは

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猫の偏食を防ぐためのキャットフードの与え方

猫の偏食を防ぐのはキャットフードにバリエーション、変化をつけ、メリハリをつけることです。 自然の中では、捕らえた獲物は他の猫や動物にとられないように一気に食べてしまいます。

しかし、室内飼いの猫は、他の動物にフードを取られる心配も必要なく、いつでも食べられるという安心感があります。 ですから、食べたり食べなかったり、少しずつダラダラと食べたり、気に入らないフードを食べなかったりします。

ドライのキャットフードは傷みにくいということもあり、置き餌とする方も多いようですが、これは偏食の大きな原因となります。 時間がたてば風味が徐々に落ちてきますので、興味を持たなくなりやすいものです。

また、いつでも食べられるという安心感を与えますので、直ぐには食べてくれません。 このような状況では猫の食欲や健康状態を正しく把握することはできません。

出したキャットフードは20~30分で下げ、時間通りに食べないと食事ができないことを教えます。 食事のメリハリをつけることは大切なことです。

猫には今まで食べていたものを突然食べなくなるということもあります。 原因はわかりませんが、このような時にも対応できるようにしておくことが大切です。

ドライフードがメインであれば、たまにフードを切り替えて、数種類のフードが食べられるようにしておきます。 一つのフードを食べなくなった場合、他のフードに切り替えることができます。

また、メインとなるフードは一つでも構いませんが、嗜好性の高いドライフードやウェットフードをトッピングしたり、混ぜたりすることにより、普段の食事に変化をつけます。 とくに、ウェットフードを利用すると、水分補給の役目も果たし、尿路結石や腎臓疾患の予防にもなります。

ドライフードばかり食べている猫はウェットフードを食べようとせず、ウェットフードを食べている猫はドライフードをなかなか食べてくれないということがあります。

将来的なケアも含めて考えた場合、複数のキャットフードを使うようにすると、偏食も起こりにくくなります。 たくさんの種類のキャットフードがありますので、できるだけ多くの種類を上げるようにすると、猫の食事の楽しみも増え、偏食も防ぐことができます。

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